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音程の感覚 [音楽]

 クラシック音楽の声楽家よりポピュラー音楽の歌手のほうが優れている点が少なくともひとつだけあります。それは、音程の感覚です。
 声楽家は平均律で歌います。これはおもにピアノを伴奏にしてトレーニングを受けているためです。いっぽうポピュラー音楽の歌手は必ずしてもそうでないため、音程の感覚が鋭い人が多いのです。要するに純正律に近い音程で歌っているのです。
 たとえば、下の楽譜のような二つの音があった場合、下のA音(ラ)を440.000Hzとした場合、その上のC#音(ド#)は純正律だと550.000Hzであるのに対して、平均律だと554.365Hzになり、少なくとも4.000Hzの差が出ます。これだと本来の音に対して4Hzのビートが出ることになり、汚い感じになります。
スクリーンショット.jpg

 純正律における基音と長三度上の音との周波数比は4:5です。
         ( = 1:1.250000)
 これに対して平均律では1:{(2の12乗根)の4乗}になります。
         ( = 1:1.259921)
 和音の響きは、構成する音の周波数比が簡単であればあるほど綺麗ですから、1:1.259921などは論外である、とも言えます。平均律はこの汚さを妥協して我慢しているのです。
 DAW(digital audio workstation)による音楽ではソフトが音程を補正してくれるのでこのあたりのことを気にしないで済みます。

 「素人が純正律と平均律の違いなんてわかるの?」
と思う専門家がいるかもしれませんが、これはギターのチューニングをしたことがある人なら必ず悩む問題です。また、DAWでは違いがはっきり自覚できます。